だれが風を見たでしょう

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雨が降りだす最初の一滴
雨と晴れの境いの土の上
風が吹き出す最初の揺らぎ
つぼみの開くその一瞬
さなぎが孵るかすかな震え
波の生まれる海のどこか

どれだけ残っているのだろう
見ていないもの聞いていないもの

                      風         原詩 クリスティナ・ロセッティ
                          日本語作詩 西条八十

だれが風を見たでしょう
ぼくもあなたも見やしない
けれど木の葉をふるわせて
風は通りぬけてゆく

たれが風を見たでしょう
あなたもぼくも見やしない
けれどこだちが頭をさげて
風は通りすぎてゆく

この詩はまだ中学生のころにどこかで読んで強い印象を受けたものだった。
草川信がこの詩に作曲しているのを最近初めて知り、イメージがわいて自分でも作ってみた。 

ジャン・コクトー、堀口大学訳詩のこれも好きな詩。 


貝殻の耳

わたしの耳は貝の殻
海を響きを懐かしむ


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# by myway2015 | 2015-08-23 15:38

薔薇の歌

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異常ともいえる真夏のような5月が終わり、早くも6月。
バラも今年は少し早かったかもしれない。

ピアノを習っていたのが原因ではないと思うけれど、小さなときから歌は好きだった。
NHKの「みんなのうた」をテレビの前で夢中で歌っていたのを皮切りに、
中学に入って父が買ってきてくれた「世界名歌110曲全集」に夢中になったものだった。
自分で伴奏をしながら歌う、という楽しみはこの楽譜がきっかけで覚えたのかも知れない。
使い過ぎてページが黄ばみ、ぼろぼろになった厚手のその楽譜は今でも楽譜棚に並んでいる。
ライトンの「暗路」、ナポリ民謡の「さらばナポリよ」、
フォスターの「夢路より」、メンデルスゾーンの「歌の翼に」、
グノーの「アヴェマリア」(これがバッハの平均律の一番と知ったのはずっと後になってから)、
そしてシューベルトとヴェルナーの「のばら」・・他たくさん。

あれは、いつの音楽の教科書だったか、題名も忘れてしまったけれど
「白ばらの匂うゆうべは・・」ではじまる歌があった。
6月になると真っ先に思い出す歌である。


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# by myway2015 | 2015-06-03 09:41

初夏の歌 2

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5月の、この心浮き立つ感じはなんだろう。
たぶん今までの人生の中でたくさんの貴重な出会いがあったのも5月であったし、
何よりも何よりもすべてが緑に萌え万物が新しいエネルギーに満ちているからであろう。

「爽やかな緑よ、明るい緑よ..」 松永宮生作詩 平岡均之作曲「若葉」   
「5月の花が咲いたら旅に出掛けましょう..」 峯陽作曲 小林秀雄作曲「あなたと私と花たちと」
「そして5月が匂う時約束交わした二人の愛..」作者不詳「リラのビギン」
「A ce permier jour de may..」 ジャヌカン「鳥の歌」
「Im wunderschǒnen Monat Mai..」ハイネ作詩 シューマン作曲
・・・・etc.
日本もフランスもドイツもこの美しい5月を謳歌する。
明るさがいっそう懐かしさを引き戻す。


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# by myway2015 | 2015-05-01 09:59

初夏のうた

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春が過ぎ初夏が近づくと好きな歌がたくさんあって困る。
花や草や木や田畑やそこに働く人々や子ども・・伝えていかなければ忘れられてしまう日本の美しい言葉。
とりあえず「夏は来ぬ」



 佐々木信綱作詩 小山作之助作曲

卯の花の におう垣根に
 ほととぎす 早も来啼きて
 忍音もらす 夏は来ぬ

さみだれの そそぐ山田に
 早乙女が 裳裾ぬらして
 玉苗植うる 夏は来ぬ

橘のかおる 軒端に
 窓近く 蛍とびかい
 おこたりいさむる 夏は来ぬ


写真は卯の花ではなくて夏ミカンの花


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# by myway2015 | 2015-04-24 21:22

さくら横ちょう

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東京にこんなにたくさん桜があったかしら。
電車の窓から、橋の上から、道の曲り角から眺めればそこかしこ、花咲爺さんが灰を撒いたかと思うほど景色が一変。
街は桜色。
こんなに明るく華やぐのになぜか歌の世界はしっとりと哀しい。
別宮貞雄による作曲もあるが、やはりよく知られた中田さんがよい。

加藤周一作詩、中田喜直作曲
「さくら横ちょう」

春の宵 さくらが咲くと
花ばかり さくら横ちょう
想い出す 恋の昨日(きのう)
君は もうここにいないと
ああ いつも 花の女王
ほほえんだ 夢のふるさと

春の宵 さくらが咲くと
花ばかり さくら横ちょう
会い見るの時は なかろう
「その後どう」「しばらくねえ」と
言ったってはじまらないと
心得て 花でも見よう

春の宵 さくらが咲くと
花ばかり さくら横ちょう




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# by myway2015 | 2015-04-03 10:02

思いつきひとりごと


by BIKO
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